By

Blandine
Prevot

栽培責任者

サンテステフには色々な土壌が見られるのですが、ペズの畑は第四紀の典型的なもので、粘度の下層土とガロンヌ川の砂礫質の表土がバランスが良く層を成しています。

 

アペラシオンのなかでも、最も高い場所に位置し、起伏のある土地です。したがって排水も良好。近くを流れる大河が、霜害から守ってくれます。雹も非常に稀です。また、吹く風が葉を乾かして、樹の病気の自然な防御壁となってくれるほか、雨量調節の役割も果たします。これら全てが作用して、偉大なワインが生まれます。

 

私たちの目標は、このテロワールの真価を引き出すと同時に、それを保持していくことです。ぶどうの質を決定づけるギュイヨ・プサール剪定などの作業は、シャトー・ド・ペズの16人からなる常勤チームで行っています。

 

機械による耕作や、必要に応じたオーガニックな施肥など、良識ある農業を育んでいます。作業の仕方やその影響を絶えず考察し、ビオディナミや草生栽培など、様々な方法を試行しています。

 

更に、生物多様性の保持・発展にも取り組み、小動物の《生態学的回廊》となる生け垣や、受粉に役立ち環境の健全性の指標となるハチの巣を設置したりしています。

「畑の本来の均衡を保ち テロワールに語らせる」

Jean-Luc
Chazeau

醸造責任者

Jean Luc Chazeau

このアペラシオンで、ペズは他のシャトーから一目置かれています。それは単に、歴史的な威光のためだけではありません。創始時まで遡らなくとも、1964年のペズのように、サンテステフの伝説として語り継がれているワインがあるからです。

 

とはいえ長い間、ペズのワインに日が当たることはありませんでした。ところが、ジャン=クロード・ルゾーが《ロデレール・コレクション》に加えたことで、ペズは世界の表舞台に躍り出たのです。

 

2000年代初めには既に、ルイ・ロデレール社は、ペズの秘められた可能性を全て引き出したいと望んでいました。そして、栽培からワイン熟成に至る全過程で働き方の精度を高め、ペズならではのスタイルを確立していったのです。

 

メルロのふくよかさと、カベルネ・ソーヴィニヨンの骨格の新たなバランスを定め、畑の区画割りを全面的に見直したのもその一環です。これに伴い、各区画の細かいニュアンスを十分に引き出すため、醸造棟に円錐台形のステンレスタンク18基を新たに導入。このパーセル・アプローチは、エリック・ボワスノの指導のもとで行われる見事な圧搾過程でも用いられ、ペズのワインに、重厚な骨格と複雑性をもたらします。

 

今日、2005年から続けてきたシャトーの再構築の成果が得られるようになりました。フレンチオーク製の600もの木樽の選択に至るまで、それぞれの過程で細心の注意を払って正確にアプローチしてきた結果、コクと果実味に溢れ、ふくよかでしなやか、口に含むとボリュームを感じる典型的なメドックのワインに仕上がっています。長期熟成にも適した、美味しいワインです。

Jean Luc Chazeau
《パーセル・アプローチと正確な作業から生まれる、長期熟成にも適した、美味しいワイン》
重要な年

AOC サンテステフ

42 ヘクタール 70 区画

丘の頂きの砂礫質土壌。
下層は粘土石灰質

環境価値重視認証
(HVE3)取得

ファーストワイン

ファーストワイン

趣のある港
高貴なエレガンス
重厚、気品
黒い果実の陶酔と
テロワールのミネラル感
ワインの歓び ワインの歓び

セカンドワイン

何といっても
陽気で快活!
ボルドー
サンテステフ
でも堅苦しくない

グラスで楽しむ
しなやかな果実味.

セカンドワイン